2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2016.09.01 (Thu)

甲子園の「かちわり氷」に学ぶイノベーションの起こし方

8月21日、息子と全国高校野球選手権大会の決勝戦に行ってきました。作新学院今井の投球を間近で見るべく6:30から並んで入場。当日は最高気温が37℃と超真夏日。そんな中、超人気だったのが甲子園名物「かちわり氷」。私と息子もかちわり氷を片手に観戦しました。この商品、単なる袋に入った氷で200円します。1957年の販売開始以来、なぜ単なる氷が名物となり、半世紀以上経つ今なお多くのファンに親しまれているのか、そこにイノベーションのヒントが隠されています。

「カチワリ氷」を販売しているのは、地元西宮市で飲食店を経営する梶本商店。梶本商店は元々甲子園球場でかき氷を販売していましたが、息子が祭りの露店でした金魚すくいで持ち帰った袋の金魚を見た初代社長がそこからヒントを得て、ビニール袋に氷を詰めストローを付けて販売したところ、「飲み物であると同時に氷嚢としても使える」と評判となり大ヒット。最盛期には1日1万5千個も売れたそうです。

■顧客ニーズへの対応
夏の甲子園の観客や応援団に必須なのが、熱さ対策です。昨今では熱中症対策を取るように球場内でも盛んにアナウンスされています。
かちわり氷は、まずアイスバックとして活用できます。これで頭や首を冷やすととても気持ちよく涼をとることができます。氷が溶けると冷たい水になります。袋にストローを刺して飲むことで、喉の渇きを癒し、水分補給することができます。
「1粒で2度おいしい」とはまさにこのこと。「1つの商品で2つの顧客ニーズを同時に満たすことができる」発想は、イノベーションのヒントになります。

■ストーリー性
「かちわり」というネーミングは、昔、氷を木づちで砕いて袋に詰めていた際の「カチーン」と響く音から商品名を付けたといいます。それだけでなく、「かち=勝ち、わり=打ち砕く」
と勝利を願う熱い思いも託されているそうです。このストーリー性が多くのファンに親しまれる理由となっています。
「夏の甲子園名物」としての位置づけを確立したこともロングセラーの秘訣です。毎年、夏の高校野球のシーズンになるとメディアでも取り上げられます。最近は、凍らせたペットボトルが台頭して売上は低下傾向のようですが、かちわり氷の伝統を守ろうとする動きが出ているそうです。

最新のヒット商品から学ぶことも多いですが、ロングセラー商品からビジネスや商品開発のヒントを探ってみるのも有意義ですね。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

------------------------------------------------------------------------------------
私が講師を務める「新潟マーケティング大学」フェイスブックページで今日から使える
商売繁盛のヒントやセミナー情報を配信しています!
http://www.facebook.com/niigata.marketing.college
------------------------------------------------------------------------------------

コラム0831

06:28  |  商売繁盛コラム  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://imaishintaro.blog113.fc2.com/tb.php/113-4ab89b57

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |