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2008.11.30 (Sun)

「自分が源泉」

 景気後退が鮮明になり、実態経済の悪化が目に見える形で現れてきました。仕事柄いろいろな業種業態の方とお話していますが、9月・10月の売上高は、対昨年比10%、20%ダウンは当たり前、30%~50%ダウンしている先もあります。不透明な先行きの中、我々はどのように生き残り、会社を継続・発展させていけばよいか?私は、このような時代だからこそ、今一度、商売の原点に回帰し、お客様一人一人との関係を深めてファン作りを行なう必要性があると考えています。不況を乗り切るキーワードは「原点回帰」です。

 さて、11月上旬に私のもとに1冊の本が届きました。以前お世話になりました経営者向け研修をされているコンサルタントの方が、本を出版されたとのことで贈ってくださったのです。その本のタイトルは『自分が源泉』。

自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる
(2008/10)
鈴木 博

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 「自分が源泉」・・・。源泉とは「物事の始まり」という意味です。「自分が源泉」とは、自分から物事が始まっているということで、「すべての結果は自分が創っているという立場をとること」と本の中で述べられています。もう少し具体的にご紹介します。


自分が源泉とは・・・「うちの社員はお客様への対応に心がこもっていない!」という社員の人たちの勤務態度を「自分が創っているとしたら」ととらえてみることです。
自分が源泉とは・・・「営業部長がまったく自分の仕事をしていません。私がいないとどうも手を抜いているようなんです。結果も出していないし、部下からも信用がないし」という営業部長が創りだしているように感じる結果を「自分が創っているとしたら」ととらえることです。
自分が源泉とは・・・「発注したものが、誤送されてきたんです。つい1週間前も似たようなことがあったんです。梱包がいい加減なときもあったし」という相手先の仕事のいい加減さを「自分が創っているとしたら」という立場で受け取るということです。



 経営上何か問題が起きたときに、ついつい人のせいにしてしまうこと、よくありますよね。社員が悪い、取引先が悪い、お客様が悪い、そして景気が悪い、社会が悪い、政治が悪い・・・と自分以外にその要因を求めてしまいます。前ページの例も、そのことが良いか悪いかが重要ではありません。問題が起きた際に、「もしその問題の原因が自分にあったとしたら」、「今の状況は自分が創っているんだ」と考え、向き合って見ると、経営の成果は劇的に変わります。

 あるレストランでお客様が食べ残したのを見て、スタッフが「お口に合いませんでしたでしょうか?」と尋ねたところ、「いや、おいしかったよ。ちょっと量を多く頼みすぎたみたいで。。気にしないでください。」とお客様。そうしたらスタッフは、「失礼しました。ご注文をお聞きするときの配慮が足りませんでした。申し訳ありませんでした。」とお客様に謝罪をしました。お客様はその姿勢に大きな感動を覚え、以後、そのお店の常連客になりました。
 品数を多く頼んだのはお客様がやったこと。それを残したのもお客様がやったこと。確かにその通りです。でも、それでおしまいです。その原因が自分にあると考えたとき、そのスタッフは、自分の注文の取り方が悪かったかもしれないと反省し、それを素直に謝ったのです。そのスタッフは、今後、注文時にお客様に適量な注文となるよう配慮するようになり、無駄な食べ残しを減らすことができ、顧客満足をもたらすことができるでしょう。

 これが「自分が源泉」の考え方です。私が座右の書としているスティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』でも、このことは「主体性を発揮する」という言葉で成功のためのひとつの習慣として述べられています。

 現在の経済局面をウォールストリートの連中や住宅バブルに踊らされた米国民のせいにしても何も始まりません。売上が10%ではなく、20%下がった原因は何なのか?お客様との関係に問題はなかったのか?自社のビジネスモデルに問題はなかったのか?「自分が源泉」の思考で、この危機を乗り切ろうではありませんか!!


今井 進太郎
コマスマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0811
新しい命はママが源泉!何か聴こえる!?
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